栗盛俊二さんからの最初の口上をお伝え致しますね。 「ご飯を食べるのに一番大切な事は、ご飯の粗熱を取り余分な湿気を取る事、それで米が締まって旨くなる」 その道具がおひつなんだと・・・
元丸屋お勧めのお弁当箱に共通のおひつ効果の話です。
この言葉を解りやすく検証致しましょう。
「御飯の粗熱を取る。」
これは、炊きたての御飯よりすし御飯が旨味があるので皆さんが体験していますように、飯きりで炊きたて御飯を空気にさらして御飯の加熱を止めます。
スパゲティのアルデンテも鍋のお湯の中に入れたままにしていたら柔らかくなりすぎますよね。御飯だって風味や食感が変わってしまいます。
御飯が炊けたら、適正の時間蒸らしたら、加熱は止めましょう。それだけで、普段の御飯が50%美味しくなりますよ。
つまり、炊く道具がなんであれ、炊けて蒸らしたら、直ぐに釜から御飯を取り出しておひつに移し替えましょう。それで、御飯の粗熱が取れます。
そして、「余計な湿気を取る。」
炊きたての御飯は、暑い熱気の中にあり余分な水分が充満しています。
そこで、丁度いい水分にする必要があります。水分を吸収しない塗や金属白木でも板目の素材ですと、水分が余って底に溜まり御飯を臭わせて美味しくなくなります。
急速に水分調節をする。これこそ、天然秋田杉が美しいだけでなく素晴らしい素材である存在感のある所です。
天然秋田杉の柾目の板には、浸透性です。柾目の筋一本一本が年輪ですが、樹の横からみている訳ですので、セルロースの木管が並んで隙間を開けています。柾目はそこに毛細管現象で水分を吸い込んだり出したりする訳です。
この水分の保湿に重要な性質の浸透性によって、御飯の水分調整が行き届き美味しい御飯を作り出します。そこの所が、白木のおひつの美味しさの大きな特徴です。
白木の中でも、香りが強すぎないで、ヒバほど強くないタンニン酸の抗菌成分を含んでいる天然秋田杉の柾目の白木が食品の保存にふさわしい訳です。
勿論、外側をウレタン塗装したお弁当箱にしましても水分調節に問題はなく美味しいおひつ効果が得られています。
これを一言で言うと、「ご飯を食べるのに一番大切な事は、ご飯の粗熱を取り余分な湿気を取る事、それで米が締まって旨くなる」 その道具が先人の知恵のおひつなんだと・・・
●ところで、曲げわっぱのお弁当箱にご飯を詰める際に覚えて頂きたいこつがございます。
「ご飯の量は、ふんわりとゆるくよそて頂きたいです。お弁当ご飯がより美味しくなります。
目安としまして、お弁当箱480mlの容量には400mlのご飯を。300mlの容量には200mlのご飯を。350mlには200~300ml。
400mlの容量には300mlおご飯で、500mlの容量には、400ml。
600mlは、一合から1合半のご飯がいいいでしょう。というのが私の私論です。」
