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樺細工の話

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元丸屋で紹介の樺細工職人が、現代の名工に選ばれ、秋田の名工の経徳明夫さんの数少ない樺細工を扱う様になりました。
秋田県の武家屋敷や桜で有名な角館の伝承館で樺細工のお話を聞いて来ました。
お話して下さった職人さんは、伝統工芸士の経徳製作所の経徳明夫さんです。

職人:樺細工には製品にするまでに三つの種類があるんですよ。
今やっているのは、(茶筒を造っているところです。)
「型もの」と言いまして、型にくるみます。仕込みものともいい、木型に合せて芯を作り、その上に樺をはりつけて筒状のものを作る技法です。主な製品としては、古くは煙草胴乱や印籠などがあげられます。

「たたみもの」と言うのは、樺を何枚も重ね合せて、ブローチやペンダントなどの装身具作りの技法としてお用いられています。数センチの厚さしたものを、様々なかたちに切り取ったり彫刻する工法です。

それから、「木地もの」と言う行程もあるんですよ。書類箱や硯箱。内側に樺を貼って、そのまま組んで箱にして、樺でくるむ。下地に木地を使ったものの総称です。主として箱型のものを木地ものと呼ばれております。樺による模様つけの技術も、この木地ものに多く見られる技術です。

三つの行程がある細工が樺細工なんです。今やっている(茶筒を造っているところ)「仕込み」と言うのですけれど、どんどん形を造っていく、この行程で目的のものを造って行きます。

馬場:よく聞かれるのですが、何故、「樺細工(かばざいく)」って言うのですか?

職人:山の桜と里の桜を区別する為に、「かにわ(迦仁波)」って言ったそうです。 それから、段々この言葉を使って行って訛って来て「かば(樺)」って言ったそうなんですね。それで、山の桜を「かば」って言ったそうです。 それで、その山の桜の皮を使う、細工を樺細工と言うようになったそうです。 文字は、白樺の樺ですが、皮は山桜だけです。 シノ・シダレザクラ・ヤエザクラの皮は使えないんです。こういう光沢が出ないんです。

馬場:山桜でないと、この実に深みのある、あの使っていると段々と艶が出てぴかぴかになって、手に馴染んで行く感触は他では造れないんですか?

職人:山桜でないと造れない。ほかの、里の桜ではダメなんです。使えないんです。艶が出ない。ヨシノザクラなども削っても艶が出ないんです。それで、「樺(かば)」って言うんだそうです。

馬場:角館にこの樺細工が産業として残っているのは、武士の内職が始まりだそうですが、経徳さんも武士の出なんですか?

職人:福島は会津の喜多方で慶徳家で、秋田に来た時に「経徳」となったんですよ。佐竹入部400年と言いますが、その前に来ています。

<次回は茶筒の仕込みの様子です。>

おまけ

元丸屋の伝統工芸品の「樺細工」

【伝統工芸士】経徳明夫さん。角館町樺細工伝統工芸展で県知事賞を受賞しています。
お兄さんの紘一さんが代表の経徳製作所。
代々伝わる技術センスを兄弟で今に生かします。

【樺の語源】
 樺の語源は、古く万葉集の山部赤人の長歌にたどることができる。
ここでは山桜を「かには(迦仁波)」と表現しているが、これが後に
「かば(樺)」に転化したものとおもわれる。
 また、山桜を樺とした使用例は、万葉集以後早くも平安中期紫式部
が著した「源氏物語 幻」の一節に見られる。”外の花は、一重散りて、
八重桜咲く花盛り過ぎて、樺桜は開け、・・・。”
この樺桜は白色単弁、開花時期から推察してカスミザクラと考えられ
るが、いずれにしろこの時代山桜を樺といいあらわしていたと想像さ
れる史料のひとつである。

 以上のようなことを考えあわせると樺という字には山桜の意味が包
含されており、この皮を原材料にして作った工芸品が樺細工である。
   以上 <樺細工伝承館説明文から>

【代表的山桜】
オオヤマザクラ(大山桜)別名ベニヤマザクラ(紅山桜)
カスミザクラ(霞桜)