おひつ(御櫃)等 取り扱い
元丸屋のお勧めする曲げわっぱの話~ おひつ・お弁当箱と飯切りのお取り扱いについて ~
最初にほこり落としのため、ぬるま湯で洗い、ふきんで拭いておきます。わずかな事ですが、これで初歩的なトラブルの回避が出来ます。どうぞよろしく御願い致します。
基本的に白米を入れてお使いいただきたいのですが、それ以外のもの 〈炊き込みご飯や具の入った酢飯〉を入れるときは、半年くらい使い込ん でなじんできましたらいいですね。半年して内側表面が使っていると自然 にコーティングされてなじみますので、それからがいいようです。
玄米、麦飯や五穀米にはなんら影響ないそうです。
新しい内は御飯がくっつきやすい場合がある様です。栗久さんの付属の しおりに書いてあるように始めの2~3回は濡らして拭いてお使い下さい。
もしも、まだつくようでしたら、おひつ(御櫃)を良く絞った濡れ布巾で拭いてから 移してください。
(濡らし過ぎませんように)
まな板と同じで乾いてるときに入れますと着色することがあります。
また、使い込んで黒ずんだ杉板のおひつがありますが、それで健康を壊し たと言うのは聞いていません。
私は熱いお湯に10分程うるかせてから洗います。やけどにご注意下さい。 もしも、洗剤をお使いで洗う時は薄めた洗剤で洗ってください。 原液は匂いが残る場合があると聞いています。 そして、湯切り。洗い終わったら私は45度~50度のお湯で洗い流し直ぐ に乾いたふきんかタオルで拭き取り風通りのいい所で、開口部を上に向けて 乾かしています。(底も風が通る様に空けて下さい) お湯を使う事で、水分が気化しやすくなり、乾きやすくなります。この事を湯切りと言います。お湯の熱で水分を気化させる知恵です。ですから、伏せずに蒸発しやすく開口部を上にして下さい。
その時、ふきんはかぶせません。ホコリが気になる様でしたら御使用の前 に拭いて下さい。
おひつは、古くから使われている日本人の知恵の日常道具です。戦前の 主婦までは白木の手入れに詳しく上手だった様です。楽しく使って下さい。
この曲げわっぱは老舗 栗久で造くられています。 他店の製品にはこの方 法は該当しません。
天然秋田杉を素材にしています。その為に使いはじめてから一個一個の 性質が出てくる様です。
お買い上げくださいました商品についての疑問や質問を始め、また、何も なくてもお客様のご連絡は、何年経ちましても大歓迎ですので今後とも よろしくお願い致します。
ところで、栗久さんが電子レンジを使う「湯切り」を紹介しています。
私もこれをテストして詳しくブログで報告しています。
この頃は、私も洗うお湯を手に楽な温度で洗い、電子レンジを使っています。
このおひつの大きさやお弁当箱それぞれ適した時間がありますのでお 受け取りの際のメールを御覧になって下さい。 そして、すぐに吹き出した水 分を拭き取ってください。
ただし、開口部を上に向けて乾かすのはお守り下さい。
家の母がレンジの時間を間違えておひつのふたを焦がしました。 焦げた臭さで使えなくなりました。
レンジを使う場合は、側を離れずに適した時間をお守りください。 お願い致します。
御注意:洗って濡れていれば電子レンジにいれられますが、乾いている場 合は決して入れないで下さい。
昔ながらの高温のお湯での「湯切り」でも充分です。
湿気の多いときは十分乾かすようにと職人が言っておりましたのでご参考 になさってください。
元丸屋が栗久さんに、ネットの販売でお客さまの対応が唯一なされていると、評価されまして先に発表させて頂きました、「おひつ3合浅型」に脚がついた「おひつ3合浅型 脚付き 」が、今年15周年を迎えたテーブルウエア・フェスティバル・アニバーサル商品[イベント事務局推奨品]になりました。※これまでの栗久の「おひつ」は、春・秋三日、夏二日のご飯保存能力があります。それが、もっと美味しい保存ができる仕様です。また、人気の「おひつ5合」に脚がついた「おひつ5合 脚付き 」も登場しました。御購入の参考に加えて下さい。
※『栗久の「おひつ」は、春・秋三日、夏二日のご飯保存能力があります。』
この保存能力は、関西の栗久のお客様の体験から分った保存時間です。秋田の我が家でも実証しています。残念ながら、お米の状態では、短くなる事もある様ですのでご了承下さい。
おひつは、基本的に年中常温の部屋でお使い下さい。
暑いからと冷蔵庫に入れますと乾燥して御飯の水分コントロールに影響があると思われます。
室内でも直射日光があたる所はおさけ下さい。皆さんのお使いの環境がふさわしいか、使いながら調節してより美味しいご飯を楽しんで下さい。
暑い室温でもおひつは一晩は御飯を美味しくしていられますが、それ以上は御飯の状態(各家庭では、同じお米でも違いが出てる様です。)で変わる様です。お米は生ものですし、お水の問題、お米の研ぎ方等誰もが出来るようで結構違いが出る様です。
毎日のおひつの使用から使い方の工夫をすることで上手におひつをお育て下さい。
おひつ弁当は、弁当箱ですので、朝炊いた御飯が夜食べられるとお考え下さい。ご自分の使いやすい使い方が出来るか使いながら工夫なさいます事が美味しいお弁当につながると思います。
先人の知恵をもう一つ。
「1合御飯は炊くな!」と言うのがあります。「炊けている時お米が踊らないからおいしいご飯にならない!」と。ここも工夫しておひつを使うと美味しいご飯が楽しめますね。2合は炊くといい様ですが、自分で試してみると御飯が楽しくなりますよ。実は、我が家の母は1合半炊きます… 普段は2合から3合ですが。 令和になって、一合炊ける炊飯器も充実してきてテストしましたら、美味しくいただけました。ポンピングができる様に炊飯器の工夫を感じてます。