金足農業高校野球部の甲子園
今年、創立90周年の秋田県立金足農業高等学校野球部が甲子園で準優勝に輝いた。
人口百万人を切った秋田の公立の農業高校の硬式野球部は、地元の生徒だけで構成され甲子園で素晴らしい試合を見せてくれた。
実にフェアープレイで、昭和の高校野球では当たり前の地味なバントが正確であったりチーム全員が一丸となっての試合展開が、心地よかった。
中泉一豊監督の記事には、高校球児の頃から礼節を持って部活動に望んでいたそうだ。
近代のスポーツも学ばれてるが、金農では伝統的野球術を継承している。
青年を育てるリーダーの資質を感じる。
日頃の地道な努力が、奇跡のような小説だと嘘くさくなりそうなプレーを成功させた。
17日の横浜戦、吉田が中越え2ランを放ち同点とし、高橋が中越え3ランを放ち逆転に成功した。
この時は、甲子園球場では珍しい風向きだった。
18日の準々決勝(近江戦)、スクイズで1点、2ランスクイズで劇的なサヨナラ勝利を挙げた。
二塁にいた菊地彪選手はチームで一番足が速く自分の判断で帰ってきたという。
ホームランの翌日はバントで勝利だ。
今年のスポーツの世界で監督やコーチのありようや、学校の理事や代表の無責任なありようを聞いてると、誠実な生き方をした人がいなくなってるのが当世風と思ってしまうところ、彼らが払拭してくれた。
秋田空港で帰りを迎えたのは1400人、母校到着で1000年が出迎えた。
寄付金は、1億9000万集まったという。
甲子園球場と秋田市にも虹がかかり天も祝福してたようだ。
秋田の伝統工芸士に真善美を大切に生きてるのを感じる。
やはり、基本的作業を丹念にブレることなく情熱を持って仕事をなさっている。
金農ナインの今後も大切に歩んでいただきたい。